熊谷朝臣の備忘録

自分のための備忘録です。時に告知板だったり、時に(誰も聞いてくれなかった)自慢話したりします。

ファーカー先生!!

今年の京都賞

www.kyotoprize.org

では、基礎科学部門で、あのファーカー(Graham Farquhar)先生が受賞されました。で、まあ、縁あって授賞式と晩餐会に出席してきました。

 しかし、よく考えると、今回の受賞理由ともなった、あの光合成生物化学モデル(ファーカー・モデル)、僕らの分野の仕事をどれだけ作り出したのだろう?

 ホントにファーカー・モデルの出現が無かったら、僕らの分野、いやいや、僕の業績はどんなことになっていたことか、はは。

 なんにしろファーカー先生、やはり、僕らにとってのスーパースターと言うか、神と言うか、ですから、もちろん一緒に写真に入っていただきました(自慢)。

f:id:kuma_biogeo:20171110215407j:plain

一緒に国立環境研の伊藤昭彦さん、京大の伊勢武史さんもいらっしゃいます。お二方も我が国の誇るスーパースターですね。っちゅうか、この写真、伊勢さんの強いプッシュが無ければ実現しませんでした(実は、僕は、なんか恥ずかしくて、頼めなかったのです)。伊勢さんに大感謝な次第なのです。

 

近況報告・・・か?

 随分と長いこと更新してませんでした。これからは真面目に更新します。いや、公的職業研究者として、こういう風に情報発信するのは、結構義務だと感じてるのですよ。ホントです。

 で、まず、先日、DelさんDelphis Levia教授@デラウェア大学)が、東大に訪問してくれました。で、学生のSeanがゼミ発表してくれたのでした。

f:id:kuma_biogeo:20171020163324j:plain

大体片付けの終わった旧教授室での記念撮影です。森林総研の清水さんも一緒ですね。

 ゼミ後、研究室挙げての飲み会です。25年ぶりの車屋でした。

f:id:kuma_biogeo:20171020201922j:plain

飲みの後、雨が降ってたんですが、お互い黄色いコートを着てることに気付いて、記念撮影。イエロー・コート・プロフェッサーズだそうです。

 で、もう一個。

 東大農学部のホームページ

www.a.u-tokyo.ac.jp

で、僕のグループの研究成果が紹介されてます:

1.熱帯林破壊が雨を減らす

これは、まさに僕のグループの成果で、発案からドラフトを書き上げるところまで僕が主体で行った研究なんで、こんな風に世に出てくるのは感慨深いものがあります。

 ほいで、こちら:

2.大規模野外操作実験により熱帯雨林の巨大高木の乾燥ストレス応答を解明

森林総研の井上さん、憲蔵さん、高知大の市栄さんの研究ですが、便乗させてもらいました。実に、立派な成果で、仲間に入れてもらえて、嬉しいです。同じ実験で、僕のグループが主体となって行った研究もあるんですが、ウチの方が後発になってしまいました。頑張らねば、と思います。

 まだ、報告せねば、というものが幾つかありますが、また、後程です。

なかなか甘くないな・・・

Nate McDowellが主著で、共著者の一人として(と言っても、共著者は総勢35名)参加しているレビュー論文(New PhytologistTansley Reviewとして投稿したのだから、そりゃ難しいのは確かだけれど)「熱帯樹木の気候変動/乾燥化による枯死」が”再投稿を促されたリジェクト”という結果になった。

 興味深いのは、さすがNew Phytologistの査読者の意見だけあって、コメントは全て、なかなか素晴らしいものであったのだけれど、結果が多様であったことだ。

 査読者1、2は、マイナーリビジョン、特に1は、絶賛、と言っても良いだろう。

 査読者3は、メイジャーリビジョン、まあ、よくある厳しさの結果か。

 そして、査読者4が、「重要な題材を丁寧なレビューで深く掘り下げている、と思って読み進め、確かに、良く書けているが、思ったほど秀作ではない。っちゅうか、こりゃ期待外れだ。がっかりしたがな(Dissapointed)。」で、即リジェクト。期待した分、揺り返しが大きかったのか?

 もう一回言うけど、全てのコメントは的確で、全く、その通り、って感じで、素晴らしいものだった。でも、各査読者の結論は、こんなにもバラついたのだ。

 すごいのは、担当編集者が、これらの多様な意見を、実に見事に集約したことだ。上で言ったように編集者の下した結果は”再投稿を促されたリジェクト”なんだけれど、そこに至るまでの説明が秀逸だった。

 で、今回、思ったこと、一番勉強になったことは、

僕に、こんなにうまく意見を集約することができるだろうか?こんな風に、多様な情報を統合することができるだろうか?・・・道は遠い。

かな。こういう”モデル”を見ることができた、ということの収穫は大きい、と思うんだ。

マクロン大統領、やる気だ・・・。

ウチのフランス人留学生(ジュリー)に、先日のフランス大統領選についての話題ふったら、随分とエキサイト。負けた対立候補のこと、あんな奴、認める人間はフランスには一人もいない、とのこと。

 で、新大統領のマクロンさんのこと話してたら、面白い動画紹介してくれた。

www.youtube.com

 要するに、アメリカ人気候変動研究者に対して、

アンタんところの、気候変動信じてない馬鹿大統領のせいで、随分と研究費削られて大変でしょう。気候変動は疑いの余地無しだ。みなさん(=アメリカの研究者)、是非、フランスにいらっしゃい。フランスでは、気候変動の研究のための予算を確保している。いらっしゃい、フランスへ!!

てな感じ、かな。

 すごいよ、マクロンさん、やる気だよ。

創生プロのご報告

大事なことをご報告するのを忘れてました。

 去る3月9日に品川・コクヨホールで気候変動リスク情報創生プログラムの最終成果報告会が行われました。そこで、多くの仲間たちに支えられて実行できました僕のグループの課題

北東ユーラシア・東南アジア熱帯における気候・生態系相互作用の解明と気候変動に対する生態系影響評価

の最終成果報告をやりました。事務局の方から「格好良い写真ができました。どうぞホームページ等でお使いください。」との言葉とともに写真が送られてきましたので、仰せの通り載っけさせていただきます

f:id:kuma_biogeo:20170412164237j:plain

ああ、何か格好良いじゃない、などと我ながら思ってしまいますが、実は、発表で大失態やらかしました。が、これも人生の糧になると、信じることにしました

f:id:kuma_biogeo:20170412164059j:plain

ありゃ、神沢先生が写ってるじゃないですか。

 まあ、あまりうまくいかなかった発表だし、最終成果としても、正直なところ満足いくものでも無かったのは事実です。やってる最中は、「この課題、始めちゃったのは失敗だったかなぁ。」などと何度となく思ったのも事実です。

 が、終わってみて、冷静になってみると、「やって良かった。」という気持ちの方がはるかに強くなってきました。このプロジェクトを始めなければ、いつまでたっても広域研究を具体的に実行することは、なかなか無かったと思うし、とにかく、佐藤永さんと密に一緒に仕事できたこと、SEIB-DGVMに出会えたこと(そもそも、その創始者である佐藤さんと一緒に仕事ができた!)は、これこそ、これからの研究者人生の貴重な糧になったと思うのです。

 思い起こすと、本当に多くの方々に(陰に陽に)支えられて行った課題です。この場を借りて、厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。

 そして、この課題でやり残したことは、必ず成し遂げる所存です。これからもよろしくお願いいたします。

 

お知らせです。

僕の研究が新聞:東京新聞3月27日朝刊で紹介されました。

 記者さんに立派な文章を書いていただいて感謝です。ここで記事を見れるようにしておきます。宜しかったらご覧ください。

http://tomo-kumagai.eco.coocan.jp/Tokyo_170320.pdf

 あ、申し遅れました。所属が変わりました。新しい所属は、

東京大学大学院農学生命科学研究科 森林科学専攻

森林理水及び砂防工学教室

となります。

みなさま、今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

 

面白い絵 その3

なんか、最近こんなんばっかりですが。

 書類整理してたら、こんなものが出てきました。誰かが(わざわざ)送りつけてきたものだというのは覚えてるんですが、誰だったか・・・。「あ、それ、俺だぁ。」って人、名乗り出てください。・・・日本人だったか?それすら定かじゃありません。

f:id:kuma_biogeo:20170217152325j:plain

 要するに、縦軸から見た横軸は何に見えるか、ということですが、”教授”から見た”博士課程学生”とか”ポスドク”は・・・(以下省略)。