もうすぐGabriel Katul 教授が来ます
先日、あの、「今でしょ」の林先生が良いこと言ってたのでメモしときましょう。
「色んな”アイディアマン”と呼ばれる人に会ってきたけれど、そういう人達が本当に”アイディアマン”であったことって、ほとんどないんですよね。」
ここで言う”本当のアイディアマン”とは、ある意味、ひらめきとか思いつきとかだけに優れた人って意味で使われています。いや、それはそれで凄いことなんですけど、林先生が言っていたのは、
「世に優れたアイディアマンと呼ばれてる人達は、みんな例外なく基礎・基本を大事にしています。ひらめきだけでアイディアを出してるわけではなく、基本的な物事に立ち返り、基礎に忠実に思考した結果、アイディアを出しているのです。」
だいぶ意訳入ってますけど、大体こんな感じのことです。・・・思い当たること多いです。僕の知ってる優秀な研究者は、確かに例外なく基本(数学とか物理学とかの基礎学問)に強い。ビックリするような仕事も、実は、ものすごく基本的な科学的技術(簡単という意味ではない)を積み重ねて出来上がっていたりする。
ちょっと辛口なこと言うと、みんな、ちょっと先を急ぎ過ぎてるんでないかな。何年か先のなりたい自分・やりたい研究を見据えて、じっくりと基礎を身に着けていくことは、今は遠回りに見えるだろうけど、結局は近道というか王道のような気がします。お前に言われたかぁねぇや、と言われそうですが。
さて、今月14日(って、来週火曜日だ)、あの私たちの分野(環境流体力学・生態水文学・生物地球科学・・・)のスーパースター、Gabriel Katul 教授(Duke 大学)が僕の研究室にやって来ます。ちなみに、彼、僕と同い年ですが、総論文数は300に達し、被引用件数も10000を軽く超えてます。すっごいですねぇ。で、4月8日までの約3ヶ月間、客員教授として滞在されます。ミニコースとかセミナーとか色々やってくれるそうですんで、乞うご期待、です。
そうそう、彼なんか、まさに”基本の鬼”だと思います。彼の多くの偉大な仕事は、まさに基本に忠実に行われていると感じます。ウチの若い衆にも、それを感じ取って欲しいものです。