くっだらないことパート2
前回の続きです。
お隣さんとは、すごく仲良くやってました。ロシア人のおばあちゃんの作るピロシキ(中身はリンゴ!)は絶品でしたね。今でも口の中に味が残ってる感じです。
子供たちがホントに仲良かった。ポール(11歳の男の子)とサーシャ(4歳のすっごい可愛い女の子)の兄妹ともに、ウチの子供たちと、よく遊んでました。
ある日のこと、ウチの子供たちとサーシャが遊んでいました。
(多分)ウチの長女がサーシャに向かって、両手を組んで2本の人差し指を立てながら、
「これは、カンチョーと言って、日本で流行ってるんだ。これを、後ろから忍び寄って、相手のお尻の穴めがけて「カンチョーっ!!」って叫びながら刺すんだ。」
と言う。ちょっと離れたところで、ポールは男の子同士で遊んでる。で、長女、サーシャに
「ポールに試してみなよ。」
とそそのかす。・・・「カンチョーっ!!」とサーシャの叫び声、そして、ポール、のけぞりながら「*@#%&&$#!!!」絶叫。そして激怒。
日本の伝統文化がアメリカに伝えられた瞬間なわけですが、この後、ポールがサーシャに向かって言った言葉が、
「俺は男だ。そしてお前はレディだ。男はレディには暴力は振るわないんだ。お前が男だったら、絶対ぶん殴ってるところだ。いいか、お前がぶん殴られないのはレディだからだ。いいか、こんなことは二度とするな。・・・」
と、すっごい長い説教が続く。でも、11歳の男の子から「男は女性には優しくあれ」という精神が垣間見られて、微笑ましくも「なんか、良いもんだなぁ」と感心したものでした。
くっだらないこと
忙しい、忙しいもんで、すごくくだらないこと書きたくなった。前回ブログで英語のこと書いたから思い出した。
2010年、アメリカに住み始めて間もない時のこと、お隣さんは、ロシア人・アメリカ人夫婦とロシア人のおばあさん、4歳の女の子、11歳の男の子だった。よく話すのは奥さんの方、見た目アメリカ人、何より、全くよどみない英語を喋るし、Duke大学の医学部で研究者として働いているとのこと。一方、旦那さん、とても良い人なんだけど、とても口数が少ない。まあ口下手なんだな、でも、それは英語がまだ上手ではないんだな、と思った。そもそもが、旦那さんは、働いてなかった。
ある日、旦那さんと二人きりになる機会があった、しばし、会話、で旦那さん、僕に、
「英語、上手だね。」
で、僕、
「あなたもね。」
後日、判明したことは、ロシア人は奥さんの方で、旦那さんはアメリカ人だということ。あーっ、僕、アメリカ人に向かって、あなたは英語が上手って言っちゃった。
ある日、ウチの女房が、そのロシア人の奥さんに、
「ごめんねぇ、ウチの旦那、おたくの旦那に向かって、「英語が上手」って言ったみたいで。」
で、奥さん、
「あ、大丈夫、よくあることだから。みんな、ウチの旦那の方をロシア人って間違えるから。」
んんん、確かにね(と、ウチら夫婦で納得しました)。
・・・・・・続く
会議と会議
今週は学内会議漬けでしたが、一方で
International Tropical Islands Water Conference
Tropical Island Water Futures: Water for People and Ecosystems in the Face of Change
April 12-15, 2021
と題するハワイ大学主催の学術会議にも(合間ながら)参加してました。このご時勢でオンライン開催なおかげではあります。
ウチの研究室からも2人の学生の発表がありました。僕がハワイ大学の教員と言う立場もあって、2人は最初から注目されてました。立派な発表をしてくれたので鼻高々です。
それこそこのご時勢で、実行が滞ってる、科研も取ってるハワイ諸島対象の研究プロジェクトがあります。せっかくのチャンスなんで、この学術会議の終了直後に時間を取ってもらってハワイ大学の先生(要するにジアンベルッカ先生ですね)と研究打ち合わせをやりました。
・・・かなり長い間英語喋ってなかったから、全然言葉が出ない・・・愕然。ジアンベルッカ先生は、ウチの学生の発表も聞いててくれたんだけど、その発表での学生の英語が上手だったと褒めてくれました。で、僕も、「ウン、学生の英語、僕よりだいぶ上手で、ビックリしたわ。」って言ったら、ジアンベルッカ先生、しばし沈黙。・・・今日一日ブルーだわ。
自分を追い込む
実は、2年も投稿が滞っている(自分が主著の)論文があります。
で、今なら、少し時間があります。(じゃぁ、この仕事もやってよ、ってのはナシです。)今度こそ、投稿まで持っていきます。ここで、あえて宣言してるのは、逃げ場を無くすためです。これをやり切らないと、ウチの若いもんに示しがつきません。これが一番のモチベーションかな。
今日の出来事
午前中は、研究室運営系研究活動。後々のこと考えると、まあ有意義な活動。
午後は会議。大体が会議なんて大嫌いで、基本、勉強(つまり内職)のことばっかり考えてるんだけど、これは別。「そうかぁっ!!」ってな話が聞けるので、かなり楽しい。要するに、会議そのものが勉強。
なんか迷惑かけているような気もしますが、僕的には、勝手に、「この会議は結論を急いでない」、「今は好き勝手なこと言ってでも、僕の頭の中知ってほしい」、なので、「みなさんの頭の中も見せてください」なんて思ってるので、ホントにもう言いたい放題。いや、すみませんでした。でも、「この会議は林学の未来につながる」と信じてますので、あえて一杯喋ろうと決めているのです。
ただ僕の一番言いたいことは、林学は最も有効な地球改造科学で地球修復科学で、だから、もっと世の中に「林学なめんじゃねぇぞ」「林学すげぇんだぜ」ってアピールしたいってことなんですよ。
あ、突然話変えます。注文してた本が届きました。
「日本の教育はダメじゃない」
小松光・ジェルミーラプリー著/ちくま新書
です。僕の後輩であり師匠でもある(本心)のあの森林水文学者、小松光さんの教育学者としての著作です。購入前のチラッと見で良い本だと思ってましたが、実際に手に取って、感動しました。良書なんてもんじゃない、すっばらしいです、すっごいです。これは、強くお奨めします。(ここでネタバレはしません。そういう意味でも面白い・楽しめる本です。)
言うの忘れてた
この1年の間にあったことで、言っときたいこと、順次書きますね。
元ネタは、
Egusa, T., Kumagai, T. and Shiraishi, N. (2020) Carbon stock in Japanese forests has been greatly underestimated. Scientific Reports, 10, 7895.
で、ウチの研究員の江草さんの会心作です。
で、あえてここで言っときたいのは、「林野庁の人がわけわからん事言ってます」ってことです。こっちのやってることも、正当な科学的手続きに則ってやってるわけで、正しく「国際ルール」に基づいているわけですよ(だから信用ある学術誌に掲載されるわけです)。言いたいのは、「林野庁が出してるデータは間違ってる」ただ、それだけです。
追伸です:この論文についての一般の方向けの解説記事書きました。どうぞご覧ください。
理想の研究者像・・・なのか?
えっと、いつも意識している研究者像ってのがあります。沼正作先生です。
是非、こんな世界もあるんだ、ということを知ってください。
・・・しかし、確かに憧れではあります。が、理想というか、こうなりたいか、っていうと難しいですね。無理だわ、とも思いますし、なにより、「幸せになることが人生の最終目標」を考えたら、これは、最終目標への到達になるのか?という疑問が残ります。
でも、何かを本気で得たいなら、こんな世界があるんだ、ここまでやるんだ、ということを忘れてはいけないとも思うのです。