熊谷朝臣の備忘録

自分のための備忘録です。時に告知板だったり、時に(誰も聞いてくれなかった)自慢話したりします。

更新します!!第二弾

こんな論文が出版されました:

Momiyama, H., Kumagai, T. and Egusa, T. (2019) Reproducing monthly evapotranspiration from a coniferous plantation watershed in Japan. Journal of Forest Research, 24(3), 197-200.

https://tandfonline.com/doi/full/10.1080/13416979.2019.1604606

東大に来て最初の学生が書いた論文なので、すごく嬉しい。自分が主著の論文とは違った何とも言いようのない嬉しさがあります。これは、教員やってる醍醐味の一つじゃないですかね。

 さて、前回予告のベトナム出張話です。2018年12月22~26日でベトナム行ってきました。基本、ダラットという町です。

 もともと独自にベトナムの森林、特に、高地の針葉樹林(嘘じゃないですよ!!)の炭素収支に興味があってベトナムの研究者と共同研究を始めたところだったのです。そこに、ちょうど九州大学矢原徹一先生のプロジェクトで「気象観測ステーションを設置したい」という話があり、これはまさに”渡りに舟”ってことで行ったのです。

 ダラットに着いて次の日には、講演しました。

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 このベトナム行、一緒に来てるのは、京大の北島先生(写真は、実は全て北島先生からいただいたもの。ありがとうございました)、東北大の陶山先生、九大の佐竹先生でした。うーん、オールスター戦ですね。講演でみなさんの話を聴けたのも良かったですが、一緒に山を歩けたのは、短い時間ですが、ホント良かった。ずっと食事時とかトーク楽しめました。ホント良かった、一流の生態学者の生態を見れた、と言う意味で(笑)。

 出発前に気付いたこと:機器選定からステーション作り、機器設置、ロガーへの配線、プログラム作り、電力供給システム作り、データ取得計画作成・・・など、要するに気象観測ステーションをゼロから全てこなせる人、特に、僻地でそれができる人・・・ほとんどいないじゃないか!・・・と言うわけで、僕自ら、観測ステーション作りに赴いたわけです。人材育成が急務だということを実感する機会でした。

 なので、自分でステーション作りしてるわけです(笑)。トレードマークの”頭にタオル”が素敵ですね。

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 結局、問題勃発で、この出張でステーション完成・観測開始はできませんでした。今回は、機器購入と現地への輸送を、完全に矢原先生にお願いしました。どんな理由があるにせよ、一旦は僕が国内で現物を手に取って全ての機器を実際に動かしてみる模擬観測を行うべきでした。これは、海外調査の鉄則です。それを守っていれば防げた問題勃発でした。大反省です。

 このリカバリーは、2019年4月のベトナム出張に続きます。